図書館ですごい本に出会いました
本の名は…
原色 よい絵よくない絵事典
ー幼児画・児童画の見方・導き方ー
黎明書房 ¥8,800
強烈なタイトルですが
中身を見てもすごい
解説を見ると
歯に衣着せぬというか
子供たちの自由な絵を
「いい」「悪い」
とはっきり分け
悪い絵はこてんぱんにこき下ろしています
いたって冷静ですが完膚なきまで…です
一例を挙げましょう
「よく観察して描くという訓練を受け、こんな写生画の型にはまった絵を描く子は、
もう完全に自己表現力を失っています」
僕はタイトルだけでも「出た!いい・悪いって
根本的に自由な芸術を誰が一体どんな基準で判断してるんだろう」
…と思って読み始めたんですが
こういう解説を見て
開いた口が塞がりませんでした
そして第一
「悪い」と評されている絵が
それほど悪く見えないのです
ある意味では似たりよったり(みんな大した技術はない)
そしてある意味では
それぞれに全く違う(几帳面な子はこまごまと画面を埋め尽くし、
またおおらかな子は太陽と木と人間の顔だけ…など)
とにかく自由奔放な子供の絵を
大人の基準で「いい・悪い」などと
それこそ趣味の悪いこじつけなんじゃないのか
でも…
読んでいくと
何か言葉に力があります
そして絵だけでなく
もっと深いもの…
つまりその後ろにある
「生き方」のようなものに通ずる何かが感じられ
興味をそそられます
「このような絵を”看板絵”とよびます
”看板の絵”は売っている品物を説明するのが使命であるように
この絵は、街の一隅にあるものをもっぱら説明しています。
思春期の敵に完全に降参した絵といえるでしょう。」
むむ…
そしてこの本には
世界の芸術家たちの
名言というのが
随所に散りばめられています
「創造性のおわりの真の原因は、
子どもたちが象徴から立ちさって
自然を模倣するところにある。」《F・チィゼック》
ほう~
自然の模倣か
どこかで耳にしたような…
だんだん
なかなかいい本だな~と
そのワールドに引きこまれて行きました
子供たちの持つ驚くべき才能、
人間が本来持っている素晴らしい力が表現された絵には
素晴らしい評価がされています
「細部の関心のあるところだけを誇張したり
部分の相互関係を勝手にかえたり
実物の色に関係なく好きな色だけを使ったり…
”触覚タイプ”の特徴がめだつ自画像です。
それでいて『本人にそっくり』といわれ、
造形の理にちゃんとかなっています。
”似ていること”(リアリティ)の神秘の実体を目のあたりに見るような絵です。」
果たして
この人たちは一体何者なんだ!?
つづく