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Kちゃんのこと その4

それから、僕の気持ちに変化が現れました
徐々に解けていくような感じ…
そしてKちゃんを受け入れていく感じ
Kちゃんは子供の頃の辛かった体験のことも
ポツポツと口にしました

自分がそんな思いをしたから
会社で上司に辛くされて
萎縮してしまった僕に
なんとか手を差し伸べたかったんだと思います

それに対して僕は
女の子に弱い男と思われたくなかったから
そういう態度を受け入れられなかったのかもしれません

その後もお酒を飲み
子供のように感情をさらけ出して
悪態をつきながらも
楽しそうにしている彼女を見ながら
どこかうらやましささえ感じました

さて
いよいよ終宴
あくまで気丈を気取るKちゃんは
千鳥足で「大丈夫!」を連呼しながら
一人で帰っていきました

…が!
僕がホームに着くと
どっかで見た子が
駅の柱にもたれかかって目をつぶり
今にも倒れそうに立っているではないか!
やれやれ…
「お~い!」と呼びかけると
目覚める彼女
「なんでここに居んの?」って
それはこっちのセリフやがな

あっちあっち!ホーム逆やで~
はよ行かな終電間に合わんで~
僕は彼女のケリとパンチを交わしながら
なんとか向こうへ行かせるため
エスカレーターに乗せました

こけそうになりながらも
なんとかあがっていく彼女

しばらくすると
向かいのホームに無事降りてきました

そして
向こうからワーッと手を振ってきます
楽しそうに
僕も人前で恥ずかしいな~と
思いながらも
手を振り返します

色んなポーズを取って楽しそうなKちゃんを見て

かわいいな~

と思いました…
すると向こうから大声で

「彼女作れよーー!」

ええ~~~~!?!?!
しまった
油断したー!
公衆の面前で何をいきなり…!!

でも僕も負けじと

「うるさい!こんなとこで言うなーー!!」

と返しました
すると…

「こんなとこやから言うんやーー!」

何かふっきれた気がして
お互い笑い合いました

まるで映画のシーンのように
過ぎていく時間

実は春にはKちゃんは
大阪を離れ
新たな生活を始めます

もうすぐこの電車のように
僕らは同じところから
別の方向へ向かって
旅立っていくのです

ついに彼女の方の電車が来ました
ドアのそばに立った彼女が
窓越しに大きな口を開けて
何か言ってきます

ゆっくりと
ひとことずつ…
「だ・い・じょ・う・ぶ」
僕には彼女の口が
そう動いたように見えました

僕は
「あ・り・が・と・う」
と返しました

彼女はニッコリと笑い
電車が動きだしました

僕は力いっぱい手を振りながら
彼女に別れを告げました

終わり


~~~~

おまけ話

次の日の彼女は
もちろん
な~んも覚えてません

すまなさそうに手を合わせ
例によって「すいませんでした…」
僕はいいよいいよ、と
笑いながら一日が始まります

さて
その日
僕はなんとなく
思い出のボーダーセーターを着て行ったのです

するとKちゃん、ケロッと
「そのセーターいいですよね。好きです、私」
やって!

もう爆笑してしまいました

Kちゃんはキョトンとしてたけど
本当に何か
ひとつのストーリーが終わったな~
という気がしました

おしまい!

つづく

↑このつづくは、ブログがつづくという意味です
悪しからず;

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2009年12月21日 23:07に投稿されたエントリーのページです。

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