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どこへ行くのか…それはホメオパスも知らない

先日東京で行われた国際セミナーでの
ジャネット・スノードン先生の
素晴らしい授業について
もう少し書きたいと思います

授業の中で
こんなお話がありました

ホメオパシーのレメディを飲むと
どういうことになるのか
それは
患者さん一人一人によってそれぞれ全く違うものである
だから
いくらホメオパス(ホメオパシーの医者)がよく知っているレメディを処方したとしても
決して何が起こるかわからない
ホメオパスはそれを常に自覚しておくべきであって
勝手にその後の展開を予測するということは
してはならないのだ
というお話でした

これは本当に深い示唆を持ったお話だなと思いました
この「どこへ行くのかわからない」ということは
とても重要なことだそうです

なぜならホメオパスは
偏見なき観察者であらねばならず
そうであるならばわからないはずだというのです
あくまでも患者さんがそこへ導いてくれるのだと…
それはとても怖いこと
人は知っているものに出会うと安心します
患者さんの話を聞いていて「ああ、この人のレメディは○○だな」とすぐに思えると安心する
しかしそうやっていても絶対にうまくいかないというのです

先生がこれまで一番素晴らしかった時は
レメディについて全く何の考えも浮かばなかった時だといいます
なぜならとても怖かったからだそうです

人は怖い時には周りをキョロキョロし
注意深く聞き耳を立てます
つまり「どこへ行くかわからない」と人の感覚は全開になる
しかし行き先がわかっていると
自分の考えを裏付けるものしか見えなくなるというわけです

これは僕が今携わっている仕事のことを考えても
とても納得のいく話です
今僕はいわば職人の世界に関わるような仕事をしているので
仕事の内容などいちいち誰も教えてくれません
その日その日、その現場に行ってみないと
自分がどんな仕事をすべきなのかわからないのです
そこではジャネット先生のおっしゃる通り
まさに全神経をあらゆることに張り巡らせます
視界の端で何か動きが起これば
それに瞬時に反応し
適切な動きをする必要があります

以前僕がこの仕事に関わっていた時には
そんな風にはしていませんでした
自分の中に「自分はそこまでする義務はないのだから職人さんたちに任せておけばいい」
と思う気持ちがあったのです

そうすると仕事は楽でした
しかし何も見えていませんでしたし
職人さんたちとの心のふれあいが全くありませんでした

そして今
積極的に人の気持ちを考え
人に関わろうとして働いてみると
とても不安で大変な仕事ですが
そのおかげでとても視野が広がり
他人に近づくことができた気がします

ホメオパスは常にそういう姿勢で
仕事に臨み続けるのだということ
また慢心せず精進し続けるという重要性
それを改めて感じさせてもらいました

つづく

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2008年11月11日 23:10に投稿されたエントリーのページです。

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