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面白くない面白い人 その2

僕は彼の言葉に驚きを感じると同時に
彼の漫才を見てみたいなと思いました
ただ、普段面白くないだけに
それほど積極的に見たいとは思いませんでした
多分面白くないだろうと、なんとなく決め付けていたのです

やがて学園祭の季節になり
彼がステージに立つ姿が目に入りました
僕はその時
偶然通りかかっただけだったので
ちゃんと見ることはできなかったのですが
ステージの前には人だかりができ
彼の雰囲気も普段とは違う感じでした
ほ~確かに人前でもちゃんとやれるんだ
という感じです
彼のそんな姿を見たのはそれっきりでした

さて
月日は経ち
去年の初め頃だったでしょうか
サークルの同期生から
こんな話題が出ました
「そうそう、後輩のK君って覚えてる?こないだラジオに出てたで~」
え!?
僕は耳を疑いましたが
なんでも彼は転身し
インターネットでギャグマンガを描いて
ブレイクしているというのです

しかもそれは僕も偶然読んで
面白いな~と思っていたマンガだったのです!
そこはとてもメジャーなサイトでした

学生時代
何か陰気な…「まじめすぎる」とも言える空気を持っていた彼
そんな彼を見て
「こんな面白くない人が、人を笑わせられるわけがない
彼よりは自分の方が面白い」
そう思っていました
しかし
彼はきっと、落語の師匠のように
日々「笑いとは何か」を真剣に
考え続けていたに違いありません

何かウサギがカメに追い抜かれたような
己の愚かさを見せつけられたような
そんな気がしました

先日
どのように自分の得意なこと、学んだことを収入に結びつけるか
ということを
学長に相談した時

「大切なのは実力をつけておくこと」

という言葉をいただいたのを思い出しました
実力のある人間は社会が放っておけなくなる…
肝に銘じたい言葉です

つづく

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2008年10月26日 23:46に投稿されたエントリーのページです。

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