そしてついにモンサンミッシェルが洪水に陥落したとき
東の空には第二の太陽かと見まごう
大きな赤い満月が昇り始め
浜辺まで光のじゅうたんを敷いてくれました
僕はあれだけ拾ってもちっとも減らないゴミの中を
帰りの駅まで歩きながら
生きていくとはこういうことなんだろうな
と
妙に納得した気持ちになっていました
ゴミをかき分けて座るところを見つけ
煙の隙間から星空を見上げ
騒音の中から波の音を聞き分けて
そうやって充電しながらやっていくんだな
と…
いつ吸えるかもわからない
きれいな空気を待って息を止めていたら
窒息してしまうのかもしれない
マナーの悪い人やゴミの山にストレスを感じるより
それにはサラッと然るべき対処をして
その中にキラッと光る素敵なことに心を躍らせよう
家に帰ると
僕たちはなんとなくパソコンを点けずに
キャンドルに火を灯して
体に残る波のリズムを感じながら寝ることにしました…
つづく