先日の授業で
錯視・錯覚の話題になり
人間の目は意外にあっさり
騙されてしまうものだということを
思い知りました
全く同じ色でも
周りの配色によって
濃く見えたり薄く見えたり、また静止画が回転しているように見えます
あるいは
本当は直線なのに、背景に曲線があると
そのパターンによって内側に湾曲していたり、外側に膨らんでいるように見えます
今日
ダイビングのインストラクターをしていた
ある友人が
こんな話をしてくれました
海外などで
非常に透明度の高い海に潜っていると
あまりの透明感に
海底や水面までの距離感を見誤ることがあるそうです
スキンダイビング(素もぐりのこと)をしていた時
浮上中に水面までの距離を
約15センチほどだと判断し
肺の中の空気をほとんど吐き出してしまったそうです
ところが
実際にはなんと約7メートルも
残っていて
あやうく溺れそうになった
という話です
目に入ってくる情報やこれまでの経験から
無意識のうちに「そうだ」と判断してしまったのです
これは
ダイビングに限らず
日常の様々な状況で起こり得ることだと思います
7メートルが15センチに見えたのです!
つまり
それほどまでに「あたかも、まさしくそうであるかのように見えた」
ということです
これこそが「先入観」であり「偏見」に繋がることだと思います
視覚が先入観を作るのか、先入観が視覚を歪めてしまうのか…
僕たちは年齢を重ねる毎に
無意識のうちに何万通りという先入観による判断で
日々の出来事をこなしていると思います
対人関係においてもそうだと思います
実際、日々接する他人に対して
どれだけ、その人の真意や感じ方について
正確に理解してコミュニケーションを取っているでしょうか…
そう考えると
日常で「彼はこう言ったからこう思っているに違いない」と無意識のうちに判断していることは
正しいか否かに拘らずほとんど自分の先入観だと思えてきます
そしてそれをいちいち相手に確かめることもなく
次の日がやってくるわけです
自分が「どう考えてもこうにしか見えない」と思っていることに限って
実際とは違っているのかもしれません…
そういったことの繰り返しで偏見を固めてしまわないように
なるべく日々、新たな気持ちで他人に接し
相手の言葉や感情の正確な意味を
感じ取れるようにしておきたい
と思いました
つづく