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セリ科のレメディ
2007年5月26・27日 東京校3・4年生合同授業
この週末は2日間かけて、セリ科のレメディを勉強しました。セリ科は人類史上でもっとも早く認識された植物群で、自然界には約3000種類あり、そのうち32の植物がレメディとなっています。
今回はキム・エリア先生と永松学長のジョイント授業。セリ科の7つのレメディについて、たくさんのペーパーケース(患者さんのケースを紙に文章で記したもの)をもとに、レメディの特徴を描き出しながら学んでゆきました。
| 土曜日 12:30~19:30 | 日曜日 8:30~17:00 |
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セリ科のマテリアメディカとケース
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セリ科の特徴のひとつは、傘のような花の形です
ソクラテスの仰いだ毒杯―ドクニンジンのレメディ・コニウム

ソクラテス
ドクニンジンから作られたレメディ、コニウム(Conium maculatum)は、セリ科の代表的なレメディの一つです。ドクニンジンは古代から、鎮痛や痙攣止め、乳房の腫瘍などの治療に用いられました。古代ギリシャでは死刑で使われ、哲学者ソクラテスがアテネの若者を感化したかどで死刑を宣告されたときも、このドクニンジンの毒杯を仰いで亡くなりました。
プラトンの著書「パイドン」には、ソクラテスが毒を飲んでから亡くなるまでの叙述があります。これはコニウムのプルービングそのもののような描写で、授業のなかでも「レメディのガイドラインのように素晴らしい叙述」と紹介がありました。コニウムの症状のひとつに麻痺がありますが、この麻痺は「下半身から始まって上体に向かって拡がる」という特徴があります。ソクラテスもドクニンジンを飲んだあと、足から麻痺が始まり、そして麻痺は徐々に上半身に拡がってゆきました。

コニウム
「…われわれはそれを聞いて恥じ入り、泣くのを抑えました。あの方は歩きまわっておられましたが、足が重くなってきたといわれ、仰向けに横たわりました。そうするように、あの男が指示していたからです。それと同時に、この毒薬を手渡した男はあの方の体に触り、しばらくしてから、足とすねを調べ、それから、あの方の足を強く押して、感じるかどうか、と訪ねました。感じない、とあの方は答えました。その後で、また、かれは向うずねを押し、こうしてだんだん上のほうへあがってゆきながら、あの方が冷たくなり、硬くなってゆくのを、われわれに示したのです。かれは触りつづけながら、言いました。冷たさが心臓まで来たときに、こと切れておられるでしょう、と…」
プラトン著「パイドン」(岩田靖夫訳 岩波文庫)
ホメオパシーでは19世紀に、創始者のハーネマンがプルービングをし、レメディとして用いられるようになりました。授業ではまず、患者さんのペーパーケースをじっくりと受けとめ、そのケースで何が癒されるべきか、何がケースのなかで特徴的なのかをクラスで対話しながら考えてゆきます。そして心身の症状を細かく検討しながら、すべての症状に共通して貫かれているコニウムのテーマに迫ってゆきました。

休憩時間にはキム先生から「ピアノを弾く猫」の映像が紹介され、皆の笑いを誘いました

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