« 突然「天才」になった話、そして学校の話 (8) | メイン | 朝青龍 (1) »

突然「天才」になった話、そして学校の話 (9)

「パパ、スキーを教えて」
という次女の声に、私は張り切りました。
「よし! いいよ。何を教えて欲しい?」
「どうやって曲がったらいいの?」
「うんそれはね。うーーんと、こうやってこうやると、曲がるんだよ」
「こうやって、というのはどうやるの?」
「うーーん、だから、こうやるんだよ」
と悪戦苦闘の私・・・
ただやってみせるしかできない!!!

まったく教えることができないのでした。
自分はできるのですが、
ぜんぜん教えられません。
愕然としました。

まず、自分がなぜできるのか、
まったく理解できていないことが分かりました。
ただ、イメージ通りに体を動かしているだけなので、
理屈としては、まったく理解していなかったのです。
だから、教えられない。
唯一できることは、
自分がやってみせることだけ。

・・・
なんだ! まるで「天才」みたいじゃない!
まるで長嶋茂雄みたい!
まるでハイフェッツみたい!

今まで聞いたことがある
さまざまな「伝説」が、
蘇ってきました。

20世紀最高のバイオリニストの一人、
ヤッシャ・ハイフェッツのレッスンも、
ほとんど自分がやってみせるだけだったり、
日本のある有名女流バイオリニスト、
T先生の弟子だった友人が、言っていました。
レッスンは、弟子が一回弾いた後、
T先生が、
「そうじゃないのよ、こう弾くのよ」
と言って、ただ弾いて見せるだけ、
だったそう。

そして、その先生がのたまったのは、
「あなたはレッスン料だけで
私の生演奏を何度も聴けて、
本当にお得よね。」
だったとか・・・


今まで天才だからそうなんだ、
と思っていたけれど、
実は天才だから、というよりも、
右脳的、映像的なイメージが支配していたからなんだ、
ということが分かってきました。


それにしても、興味深かったのは、
私という一人の人間において、
「こつこつ努力型」と「ひらめき天才型」
が同時に存在することができた、
ということでした。
そして、それはトレーニングの仕方によって決まる、
ということでした。

私は、あたかも人間のタイプによって分かれるのだ、
と思っていたのですが、
そうではなかった、ということに
大きな衝撃を受けたのでした。


これは、とても大きな経験でした。

つづく

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hahnemann-academy.com/mt/mt-tb.cgi/253

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2009年01月22日 06:26に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「突然「天才」になった話、そして学校の話 (8)」です。

次の投稿は「朝青龍 (1)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34