もちろん、これはこれで、よく分かる話ですし、
ちゃんと理由のある、ある意味とても良いことだと思います。
ハーネマン・アカデミーでも、
レメディーを学ぶ時に、そういう学び方もします。
しかし! それでも私は最初の段階から体系的に学ぶことの方が
絶対に良い! とは思えないのです。
体系的に学ぶ時には、
その弊害にも気をつけなければならない、と思います。
なぜか?
患者さんは、「体系的」に来られるわけではないからです。
患者さんは、何の脈略もなく、全くばらばらに来られます。
「体系的」に学ぶことに慣れ過ぎますと、
「体系に沿って」患者さんを見るようになってしまいます。
もはや、その人自身を見るのではなく、
何かの属やシリーズやファミリーの一つとして
見るようになってしまうのです。
それは、「分類」であって、人を見ているのではないのです。
レメディーを選ぶことは、「分類」に似ています。
しかし! 断じて「分類」ではありません。
「分類」とは、「類型化」することです。
そして、ホメオパシーは決して「分類」でも「類型化」でもありません。
レメディーを選ぶとは、レメディーが「屹立」することです。

レメディーを学ぶ時には、
まず、そのレメディー自体を「絶対的」に学ぶ必要があります。
いきなり他のレメディーとの関連性の中や、「相対的」にではなく、
まず、そのレメディーそのものの理解を、しっかりと確立する必要があります。
そして、そのレメディーの症状像がある程度確立してきたときに、
他のレメディーとの違いを学んだり、関連性の中において学ぶと、
そのレメディーがより深く理解できるようになり、
レメディーの症状像が、より「屹立」して迫ってくるようになります。
つまり、レメディーを学ぶのに最も良い方法は、
何度も何度もレメディーを繰り返し学びなおすことです。
最初はそのレメディーを、そのレメディーとしてしっかり学ぶ。
それがしっかりできた後、
他のレメディーとの関連性の中で,相対的にも学び、
そしてまた絶対に還ってくる、
それが最も良い方法なのです。