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後藤修さんのこと (4)

その日以降、後藤修さんのところへ日参しました。

朝から夜までのさまざまな練習を見学し、
夜は後藤修さんに深更までお話を聞く日々でした。

その練習の目的と内容、
またその時々で後藤修さんから出てくる言葉の数々は、
今まで全く考えたことすらもないレベルのものでした。
これがゴルフだとしたら、
私が今までやったり、
教えたりしていたゴルフは、
いったい何だったのだろう、
と思うような、
全く違うレベルのゴルフがそこにはありました。

その内容は、単なるゴルフだけではなく、
普遍的で、全てに通じる話ばかりでした。


ある時に練習を見ていると、
後藤さんから出てくる言葉の一つ一つが、
「金粉」になって空中を浮遊しているように見えました。
ゴルフの具体的な話は止めますが、
それほど次元が高いものでした。

ゴルフの話に留まらない話を一つだけご紹介しましょう。
ある夜、こんな話がありました。


練習をちゃんとしている時は、
決して爆発的なスコアは出てこない。
練習を止めてしばらくすると、
突然爆発的なスコアが出たりする。

練習に明け暮れていたときには分からなかったが、
今になってようやくゴルフの神髄が分かったような感覚がする。
追い求めていた感覚が手に入ったような感じがして、
その感覚さえあれば、もう一生大丈夫なような感覚がする。


しかし、間もなく、突然、ガタガタになり、
そこからもう脱出できなくなる。
あれほど、神髄、コツが分かったと思っていた感覚は、
どこかに消し去られて、全く戻ってこない。


「ぶち独楽」というコマがある。
回っているコマにムチを打って、
コマを回し続ける遊びである。

このコマにムチを当て続けていると、
コマはその都度ぐらぐらと揺れる。
ムチを当てるのを止めると、一瞬
コマは全く揺らがずシューンと静かに回る。
中心軸が全くぶれない、見事な回転になる。

しかし、ほどなくすると、
突然グラッとなる。
一回グラッとなると、どんどん大きく揺れて、
そして倒れてしまう。

練習というのは、ムチを当てるのと同じである。
練習をし続けると、絶えずムチを当て続けるので、
表面的現象としては、爆発的なスコアはでてこない。


練習を止めると、表面的現象としては、
急に爆発的なスコアが出たりする。
コマがシューンとなるように
素晴らしくなるように見える。

表面上は良いように見えるが、
実は練習を止めた瞬間に内部は腐ってくる。
果実が腐る前の一瞬が一番おいしいように、
その時期の数ヶ月だけバカに調子が良い。

そして、腐敗が突然顔を出し、
どうにもならない状態になるのだ。と

この話は10年以上前に聴いたお話ですが、
時々生徒や患者さんにお話しています。

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2008年07月03日 07:01に投稿されたエントリーのページです。

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