2009年06月18日

「定番」の疑問 (2)

おそらく「定番」の疑問は、
10から20はあると思います。

「定番」と書いたのは、
小手先ではない、
本質的な素晴らしい疑問である、
という意味です。

基本的には、
ご自分で考えていただきたいのですが、
少しだけ
私なりの考えのヒントを
お書きしたいと思います。


まず、2番目に書いた疑問、
「何かある度にいちいちレメディーを投与して、
未然に起こらないようにすると、
人生において
身をもって経験しなければならないことを
避けることになってしまい、
人生において
必要不可欠な何かが
大きく欠落してしまわないか?」

という疑問についてお書きしたいと
思います。


時々このような光景が見られます。
子供をほったらかしにしている時、
子供がぐずると、
ハイッとばかり
カモミーラを子供の口に入れる。
ちょっと頭がごつんと壁にあたると
ハイッとアルニカを口に入れる。
人生の悩みがある時に
悩まないためにレメディーをとる・・・・・

そういう光景を見ると、
当然こういう疑問が湧いてきます。

子供をほったらかしにした時に
子供がぐずるのは当然だ。
その時には子供を抱きしめる、
ちゃんと子供の相手をして話をする、
ということが必要なことで、
それをせずにレメディーをあげるというのは、
根本的に何かがおかしいのではないか?

それは親の都合のためにしていることであって、
子供のためにしていることではない。
もし、親の都合のため、
子供を抑圧する道具として
ホメオパシーがあるのだったら、
また人生の中で本質的に考えなければならないことを
考えないようにするために使うのであれば、
そして、身をもって経験しなければならないことを
考えたり経験したりしない結果になるのであれば・・・
もし、それがホメオパシーというものだったら、
私はホメオパシーなんか絶対やりたくない。

もっともな疑問です。


つづく

2009年06月17日

「定番」の疑問 (1)

今年から、
東京校も大阪校も
4月から新学期になりました。

今までは、東京は4月、
大阪は10月スタートでした。
半年ずれていたために、
さまざまな不都合がありましたが、
今年から統一できて、
ホッとしています。


毎年、新学期が始まるたびに、
思いを新たにします。

今年も素晴らしい仲間が加わりました。
ハーネマンアカデミーの生徒は、
本当に素晴らしい素質を持った方が
多いと思います。
先週は、今年入られたばかりの
東京14期生の授業でした・・・
いつの間にか、14期になりました・・・

そこではさまざまな質問が出ました。
ホメオパシーを勉強して、
必ず考えなければならない
「定番」の本質的疑問は
いくつもありますが、
早速そのオンパレードでした。
とても嬉しく思います。

今まで毎年のように質問された
「定番」の幾つかを
ご紹介したいと思います。


定番の疑問集

1. ホメオパシーは人の性格にも働きかけると聞く。
そうすると、「角」が取れて、
性格が円くなって穏和な性格になるであろう。
しかし、その「角」こそが個性ではないのか?
個性が無くなってしまい、
単につまらない人間になるのではないか? 
そして「個性的才能」も
なくなってしまうのではないか?


2. 何かある度に一々レメディーを投与して、
未然に起こらないようにすると、
人生において
身をもって経験しなければならないことを
避けることになってしまい、
人生において
必要不可欠な何かが
大きく欠落してしまわないか?


3. 一生その人を貫くレメディーはあるのか?


4. 「似たものが似たものを治す」という
まどろこしい方法ではなく、
その人の病気そのものを
レメディーにしたら良いのでは?


5. ホメオパシーレメディーは、
原料物質を水に溶かす、という。
しかし、水そのものに、
既にさまざまな物質が含まれている。
自然水の中には、
さまざまな動植物鉱物が、
無限の時間の中で、
既に溶け込んでいる。
そこに新たに何かの物質を加えて
レメディーと称するのは、
ナンセンスでは?


まだまだたくさんありますが、
皆さんどう思われますか?


つづく

2009年05月24日

久しぶりです。

随分とご無沙汰しました。

この間、多くのことが毎日ありました。
とても目まぐるしいほど、さまざまなことがありました。

嬉しいこともあれば、残念なこともあります。
人生ですから。

今年もまた多くの方々がご入学されました。
これはもちろんとても嬉しいことです。
この素晴らしいホメオパシーの道を、
多くの方々が歩んでくれる。
本当に励みになります。

また、ある大手新聞社の懸賞で、
私の本を取り上げていただきました。
その懸賞に、思いもよらないほど多くの方々が
ご応募いただきました。
それも全国津津浦浦で。

とても想いが深い本なので、
とても嬉しく思います。
続編の刊行が、遅くなっていましたが、
今年度こそ出版できるようにします。
これは、一応公開のお約束です。
お楽しみに。

また、これからできるだけ頻繁に、
書くつもりです。

よろしくお願いします。

2009年04月01日

錬金術セミナー・David先生のPG・事務所の引っ越し

先週のホメオパシー的錬金術セミナー。
とても思い出深いものとなりました。

静岡は期待に違わず、とても良いところでした。
人も、穏やかで、優しい人が多い印象を受けました。
また食べ物も美味しい。
そばも美味しいところが多くあると聞きましたが、
新鮮な魚介類に舌鼓を打ちました。

また、富士山も相変わらず力強く、優美で、
「うんうん」と、頷いて、私を励ましてくれるようでした(妄想入っています)。


さて、イスピラーレは、やはり素晴らしいところでした。(こちらは妄想入っていません)
優しい笑顔が素敵なスタッフの方々が、
とても暖かく迎えてくれました。 
そして、代表の岡本貴子さんは、
食事の最中も含め、一日中真剣で鋭い問いかけをされました。

ホメオパシーや錬金術について、
初めての方々が多く、
最初は少し?という方もいらっしゃいましたが、
次第に、うなずかれる方が多くなっていきました。
時間を大幅にオーバーして、質疑応答を加えると、
3時間半くらいになりました。
まあ授業ではよくあったことなのですが・・・

その後、素晴らしい方々とのセッションも行うことができました。


静岡在住の生徒の方々にも参加いただきました。
そして、何人かの生徒の方々とは、
岡本さんと共に、
美味しい料理に舌鼓を打つことができました。
ごちそうさま!


駅前の「風情のあるホテル」に泊まり、
翌朝は、急いでDavid先生のPG
(Post Graduate 卒業生を中心にした、より実践的なコース)
の通訳をしたのでした。

心から感謝申し上げます。


さて、今回のDavid先生のPGは、いつものことながら、
とても素晴らしいものでした。
今回は、特にライブケースを中心に行いました。
思いもかけないようなレメディーが、
深い洞察力と共に次々と展開されていったのです。

まだ、参加されていらっしゃらない、
参加資格のある方は、
ぜひ次回以降は参加されていただきたいと思います。
参加資格は、基本的に卒業生(仮卒業生を含む)ですが、
3年生以上で、SV付きのセッションを取ったことがある方も、
受けていただけます。


さてさて、実は、近々事務所を引っ越します。
引っ越し先は、同じ田町なのですが、
今までとはかなり環境の違う場所です。
三田綱町という、慶應大学の裏手で、
イタリア大使館、オーストラリア大使館、
三井倶楽部という、閑静な場所です。
目の前には、緑が広がる、
とても落ち着いた場所です。

今年度からは、こちらで授業を行います。
楽しみにしてください。

2009年03月21日

「ホメオパシー的錬金術」セミナー in 静岡

実は、来週の28日、
静岡でセミナーを行います。


http://www.ambiente-jp.com/ispirare/topics2/topics.cgi


主催は、イスピラーレというサロンで、
テーマは、「ホメオパシー錬金術」です。

少しこのセミナーのご紹介をしたいと思います。


この人生を素晴らしい人生にしたい!
そういう思いは誰にでもあると思います。
しかし、そういう人生を送っている人は,
必ずしも多いとはいえません。

その原因はどこにあるのでしょうか?
大きな原因の一つとして、
「スピリチュアル」な成長と、
経済的な成長とがうまく統合できない、
というところにある場合が多いと思います。

「スピリチュアル」な方向性は、
「清貧」的な方向性になりやすいですし、
お金持ちになる方向性は、
人生の大切な何かを、
犠牲にする方向性になりがちです。

その葛藤をどのように本質的に解決できるか。
それがこのセミナーのテーマです。
この「難問」を解く鍵をいくつか使います。

一つは、最大の社会学者
マックス・ウェーバーの主著、
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」です。
ちょっと固いタイトルですが、
内容は非常に興味深いものです。

プロテスタンティズムは、
キリスト教の中でも、
最も清貧な理想主義を掲げる宗派です。
しかし、資本主義が最も盛んで勃興している国のほとんどは、
プロテスタンティズムの国なのです。

なぜでしょうか?
普通に考えると、大きな矛盾です。
そして、この本は、
それがいかにして起こったかを解き明かしています。


また、錬金術という言葉はご存知だと思います。
世間一般の通念では、
単なるお金儲けの術という意味だと思われているようです。

しかし、錬金術とは、
「物質性と精神性を兼ね備えた一つの完全な世界観に立つトータルな実践」
です。

つまり、錬金術の究極の目的は、
人間を「金の人」に変容させることです。
卑金属(鉛)を貴金属(金)に変容させることは、
「卑人間」から「貴人間」への変容に伴う実践
でありました。
人間の質としての「金の人」であることと、
物質的なレベルの「金の人」であることを、
どのようにして統合できるかです。

本来、その二つは統合していかなければなりません。
その統合を阻んでいるものは何か、
それを解決できる方法を考えます。

そして、その具体的な方法として、
「ホメオパシー錬金術」を提唱します。
ホメオパシーの究極の目的は、
「人生のクオリティーを向上させること」です。
すなわち「鉛の人生」から「金の人生」への変容です。
「ホメオパシー錬金術」は、
物質性と精神性を兼ね備えた人間に成長する
トータルな実践として、
ホメオパシーレメディーを使うのです。

3月28日は、このようなセミナーを行います。
普段、振興会やハーネマンアカデミー主催のセミナーでは、
なかなかできないテーマのセミナーですので、
ご興味がある方は、
貴重なこの機会に、
ぜひいらっしゃって下さい。


このセミナーを主催される
サロン「イスピラーレ」ですが、
HPを拝見しますと、
「世界中のヒーリングと
インスピレーションを呼び起こし、
刺激的で楽しい毎日をクリエイトする
商品、魅力的な人々をご紹介するサロン。」
そういう場所です。

イスピラーレの主宰者、岡本貴子さんは、
とても素敵な美しい方です。
しなやかで、鋭敏な感性をお持ちです。
そして、常に真摯な姿勢をもって
何事にも向き合っていらっしゃる、
とても尊敬できる方です。


静岡市は何度となく通過したことはありますが、
実は今まで一度も降りたことがありません。
さまざまな理由から、
徳川家康に非常に興味を持っている私は、
「駿府」という響きには、
憬れに似た気持ちを持っていて、
静岡には、いつか行きたいと思っておりました。
いろいろな意味で、今回とても楽しみにしています。


2時間という短い時間ではありますが、
とても大切なテーマの講演ですので、
いらっしゃって頂けると、
とても嬉しいです。

2009年03月20日

札幌セミナー

今日は、久しぶりの札幌セミナーでした。

札幌は、大好きな街です。
人は温かく、開放的で、正直です。
今回も、多くの方たちにいらっしゃっていただき、
厚く御礼申し上げます。

前半は、入門、
後半は、「心の病と心からくる病」というタイトルです。

ホメオパシーは、
心と身体を分けているわけではありません。

人にはその人特有のエネルギーがあります。
そして、そのエネルギーは、
人間のあらゆるレベルに表現されます。
もちろん心にも身体にも。

私たちには、心と身体は別々に見えますが、
実際には、一つのエネルギーが、
さまざまな循環をして、
さまざまな表現形態をとるだけです。
そのさまざまな表現形態全体が、
一つのエネルギーの現れなのです。

今回の講演では、
今までとは少し違う話し方をしてみました。
実際にお聞きになられても、
おそらく余りお気づきではないと思いますが、
自分の中では、「1ミリ」だけ変えてみたのです。

それが、何なのかは、
またお話したいと思います。


つづく

2009年03月10日

学校案内

新しい学校案内ができてから、
とても多くの反響をいただいているようです。

とっても嬉しく思います。

本当に多くの方に力になっていただきました。 
生徒の声を書いていただいた多くの方々、
忙しいスケジュールの中で、 
何度も原稿を見直していただいた方々、
あらためて御礼申し上げたいと思います。


つづく

2009年03月04日

卒業式

先週末は卒業式でした。

ハーネマンアカデミーの卒業式は、
自分で言うのもあれですが、
本当に感動的だと思います。

一人一人を紹介し、
卒業証書を読み上げ、
そして卒業生一人一人が
お話するのです。

これ以外のスタイルは
考えられないほど、
自然な形だと思います。

ただ、時間がかかります。
短くて3時間、
場合によってはもっとかかります。

でも、いくら時間がかかっても、
このスタイルは止められません。
ホメオパシーは、
一人一人に対応した、
オーダーメイドです。
ですから、十把一絡げのようには
できません。
卒業式も同じです。

一人一人、個別にお祝いし、
また全員でお祝いします。


また今年は、卒業式のあった
3月1日に、
分かっているだけでも
お二人が誕生日でした。

おめでとうございます。


また記念写真も載せたいと思います。

2009年02月26日

パソコン

日曜日、がんセミナーの当日、
早朝まで案を練っておりました。

前日深夜に、
セミナー前の短いブログを書いた後、
ふと新しい形でやりたいと思い立ちました。

さまざまなケースとレメディーを、
理屈よりも、
むしろ感覚に訴えるようにしようと
思ったのです。
明け方まであれこれ作業をしておりました。

そして、少しだけ仮眠を取った後、
6時半に起きて、パソコンを立ち上げました。

?????

立ち上がりません。
ウンともスンともいいません。

なんと、そのままご臨終してしまいました。


まあ、でもこれはよくある話です。
ただ、バックアップも
ずっと取っていなかったので、
新しい構想は、
残念ながら水の泡となってしまいました。


今、ブログを書きながら、思い出しました。

がんセミナーは、
まる一日かけてやる必要がある、
ということです。

そのことを、数年前のがんセミナーの時に
痛感していたのですが、
すっかり失念していました。

また。今年か来年初めには、
再度がんセミナーをやりたいと思います。
そのときには、まる一日かけて、
がんに対してホメオパシーができることを、
可能な限り盛り込みたい、と思っています。

がんセミナーには、いろいろな思い出がありますが、
あのJR事故の直後にやった東京と大阪でのがんセミナーは、
特別な思い入れがあります。
可能ならば、音声だけでも、公開したいと思います。

どちらも、乞うご期待です。


さて、言い訳になりますが、
パソコンがそういう状態でしたので、
しばらく更新もできませんでした。

また先に言い訳を致しますと、
今週から来週にかけて、
行事が目白押しです。

今週末は、いよいよ1年のクライマックス
卒業式です。
とても楽しみです。
まあでも卒業生にとっては、
その前に卒業試験がありますので、
大変だとは思います。
実は、既に火曜日の深夜から
卒業試験は始まっています。

記述式の試験問題を見た卒業予定生たちは、
思わず絶句したとか・・・・・
まあ、でもまさしく
ハーネマンアカデミーらしい問題だと思います。
卒業生、頑張ってください。


また、こんな時と重なるのですが、
実は我が家も引越しです。
現在、足の踏み場もない状態です。

引越しが、卒業式のある週末とは・・・・・
まあでも大変ではありますが、
昔から大変なことは重なることに
なっています。


そんなこんなで、また少しだけ更新の方、
遅れるかもしれません。
または短めになるかもしれませんが
できるだけ更新したいと思います。


それではまた。

2009年02月21日

セミナー前夜

明日というか、いつの間にか今日は、
ガンセミナーともう一つのセミナー。

今日も、打ち合わせがいろいろと入りましたが、
明日のセミナーは、何だかとても楽しみです。

随分と同じ話をしているのですが、
いつも新鮮です。

明日いらっしゃる方とお会い出来るのを、
楽しみにしています。

おやすみなさい。

2009年02月18日

新しい学校案内 (8) 「本来のセルフケア的処方」とは

本来のセルフケア的処方


専門的な処方と
セルフケアとの違いは何でしょうか? 

本来、ホメオパシーの原理は一つです。
何も違いはありません。
常に症状像の全体に対して処方します。

しかし一般に行われているセルフケアは、
「この症状にはこのレメディー」という、
単純なやり方で、
症状の全体性をみるということは、ほとんどありません。

「本来のセルフケア的処方」とは、
ホメオパシー本来の処方を、
限られた条件の中で行うことです。
それが、「高度な応用」という意味です。

ですから、セルフケアの専門家になるには、
ホメオパシー本来の処方の仕方について、
専門的ではなくても、
概論的な知識を持つことが必要です。
そして、限られた種類のレメディーの中から
ベストな選択ができるようになる訓練が必要です。


プロフェッショナルスクールと何が違うのか

プロフェッショナル・ホメオパスによる処方と
「本来のセルフケア的処方」との違いを
デジカメ写真に例えますと、
高画質の写真と、
画素数を減らした写真との違い、
とよく似ています。

小さい画面で見ると、
1000万画素の写真も
30万画素の写真も余り変わりません。
被写体のエッセンスはちゃんと入っています。
しかも30万画素の写真は、
手軽でメールでも簡単に送れて便利です。

しかし普通の大きさに拡大すると、
状況は一変します。
高画質の写真は、拡大すると
細部が精密に現れてきますが、
30万画素の写真は、モザイクのようになります。

このように、セルフケア アドバイザーは、
プロフェッショナル・ホメオパスのように、
あらゆる状況に対処できるわけではありませんが、
身近な諸症状に対しては、十分に対処することができます。

つづく

2009年02月17日

新しい学校案内 (7)

ホメオパシーの素晴らしさを知って、
セルフケアを試された方も多いと思いますが、
途中でどうしたら良いかわからなくなり、
途方にくれた方も多いのではないでしょうか。

レメディーはどのようにして選べばよいのか? 
どのくらいの間隔で、何回くらい取れば良いのか? 
新薬を取っている場合は併用ができるのか? 
変化が起こった時にはどうすれば良いのか?・・・
などなど、疑問は尽きません。


基本をしっかりと学んでいれば良いのですが、
基本をよく理解しないまますぐ使ってしまうために、
混乱が起こるのです。

その結果として、まるでビタミン剤のように、
一度に多種類のレメディーをでたらめに乱用したり、
期待したほどの効果が得られずに、
ホメオパシーは効かないと言って、
すぐにやめてしまうなど、
ホメオパシーを正しく活用していただいているとは
言い難い人も多いようです。


また、セルフケアをうまく取り入れていらっしゃって、
ホメオパシーにすごく興味が湧いて、
ちゃんと学びたいけれど、
4年間のプロフェッショナルスクールに行くのは難しい、
という方も多くいらっしゃると思います。


このような状況を見るうちに、
セルフケア アドバイザーの必要性を痛感するようになりました。
もちろんホメオパシー本来の姿は、
高度な訓練を受けた
プロフェッショナル・ホメオパスの処方なのですが、
ちょっとした風邪やケガ、やけど、頭痛など、
できればセルフケアレベルで解決したいことは、
多いと思います。


そういう方たちの切実なご要望にお応えするのが、
セルフケア アドバイザーコースです。
ホメオパシーの哲学と実践の基本にきちんと立脚した、
セルフケアの専門家を育成します。
自らのセルフケアをしっかりと実践できるようになるのはもちろん、
他の方のセルフケアのアドバイスができる専門職、
それがセルフケア アドバイザーなのです。

つづく

2009年02月16日

新しい学校案内 (6) セルフケア アドバイザー・スクール

セルフケア アドバイザー・スクール


ハーネマンアカデミーは、
「セルフケア アドバイザー」
を育成するスクールを創設します。

セルフケア アドバイザーとは、
プロフェッショナル・ホメオパスではありませんが、
セルフケアについては専門的スキルを持ち、
身近な症状にホメオパシーを使いたい方へ
セルフケアのアドバイスをする専門職です。


ホメオパシーは、
セルフケアの方法としても、
素晴らしい力を持っています。

何より副作用がありません。
「成分が成分に効く」というメカニズムではなく、
超絶的にまで薄められていますので、
薬の副作用の心配がなく、
妊婦さんや赤ちゃんにも安心して使っていただけます。

また症状を抑圧するのではなく、
自然治癒力を優しく喚起して
自ら治癒していくので、
心身に無理がかかりません。

その治癒は、
速やかで、
心身に優しく、
また持続的な治癒です。

このように、ホメオパシーは
セルフケアに最適な方法です。
これから、日常生活の中に
ホメオパシーのセルフケアが
正しく取り入れられたら、
本当に素晴らしいことだと思います。


しかしその一方、
ホメオパシーには一つだけ欠点があります。
それは、使うのが難しいことです。

ホメオパシーは
セルフケアに便利なようにつくられたものではなく、
専門的訓練を受けた人が使うことを想定した
専門的医療です。

ですから、ホメオパシーの「本来のセルフケア的処方」は、
実は入り口ではなくて、
本来は「高度な応用」なのです。
つまり、限られた条件の中で、
どのようにするか、という
高度な技術なのです。

つづく

2009年02月15日

新しい学校案内 (5)

このリニューアルにより、
非常に柔軟性が高い学校に生まれ変わったと思います。

詳しい説明は、
それぞれのコース案内をお読みいただきたいと思いますが、
簡単に申しますと、
1年制は「小さな円」、
4年制は「大きな円」を描くことに似ています。
ですから、1年制の1年間と、4年制の1年目とでは、
同じ1年間でもやることが大きく違います。


1年制は、分かりやすく、しっかりしたホメオパシーの勉強です。
実は、一般的な学校の
3年から4年に匹敵する内容です。

ホメオパシーの基本的考え方、
そして実際のさまざまな臨床的ケースをどんどんやります。

セルフケアの専門家になりたい方にはもちろん最適ですが、
医療従事者の方で、
ホメオパシーを勉強してみたいけれども、
いきなり4年制には決心がつかない方にも、
実は非常に適したコースになっています。


それに対して、
4年制では、
一生ホメオパシーを深めていくのに必要な、
「偏見から離れる」ための基礎訓練、
すなわち「ホメオパシー基礎体力」
をつけることを最も重視しますので、
人間の勉強や森羅万象に対する考察など、
一見ホメオパシーとは関係なさそうに見える
「ホメオパシー基礎体力トレーニング」
からじっくり始めます。


SASで1年間勉強されて、
ぜひ4年間学んでみたい、
HPSでプロフェッショナルのホメオパスになりたい、
という方は、半年間ほど
「ホメオパシー基礎体力トレーニング」(別途費用が必要です)
を受けていただいた後に、
2年生から編入できます。
また、HPSに在学中の生徒や卒業生が、
セルフケアを専門的に勉強したい場合には、
特別料金で受講できます。

つづく

2009年02月14日

新しい学校案内 (4) コースのリニューアル

ハーネマンアカデミーでは、
その方それぞれのペースで、
それぞれの目標設定によって
ホメオパシーを学べるよう、
2009年度より、
全体のコースデザインを新しく致しました。


実際に勉強を始めてみると、
あっという間に4年が経ち、
もっと勉強したい、
4年では足りない、
と思うようになるのですが、
入学前は長すぎるように感じて、
決心がつかない方もいらっしゃると思います。


1.ホメオパシーがよくわからないまま、
  4年制に入るのに決心がつかない。

2.ホメオパシーの基礎である
  ホメオパシー哲学と
  マテリアメディカ(レメディー)をまず学びたい。

3.ホメオパシーの基礎を学び理解してから、
  ホメオパスになるかどうか決めたい。

4.4年間ずっと勉強を続けられるか、
  自分でもよくわからない、自信がない。

5.セルフケアをもっと体験して、
  確信が深まったら本格的に勉強したい。


このような入学時の不安をできるだけ払拭し、
できるだけ多くの方に本格的に学んでもらいたい
という思いから、
この度ハーネマンアカデミー全体を
大きくリニューアルしました。

まず、1年制のセルフケア アドバイザー・スクール(SAS)
を新設致しました。

そして従来の4年制のディプロマコースは
ホメオパシープロフェッショナルスクール(HPS)
と名前を改め、
最初の2年間をホメオパシーサイエンスコース(HSC)、
後半をクリニカル・アートコース(CAC)と致し、
HSC終了の段階でもHSCの修了書を出すことに致しました。


つまり、ハーネマンアカデミーには、
1年制と4年制の二つのスクールがあり、
4年制のスクールには、
前半と後半、
それぞれ2年間のコースがある学校に生まれ変わりました。

つづく

2009年02月13日

新しい学校案内 (3)

さて、新しい学校案内の表紙を、ぜひご覧になって頂きたいと思います。

これは錬金術を描いた「錬金術曼荼羅」とでも呼ぶべきものです。
錬金術という言葉はご存知だと思います。
実はあのニュートンも、
万有引力の法則の発見の後は、
錬金術の研究に没頭していたことは、
広く知られています。
世間一般の通念とは大きく違い、
錬金術とは、
「物質性と精神性を兼ね備えた一つの完全な世界観に立つトータルな実践」
です。

何と素晴らしく魅力的な定義でしょうか。
つまり、錬金術の究極の目的は、
人間を「金の人」に変容させることです。
そして、卑金属(鉛)を貴金属(金)に変容させることは、
「卑人間」から「貴人間」への変容に伴う実践でありました。

その意味では、ホメオパシーはまぎれもない錬金術なのです。
ホメオパシーの究極の目的は、
「人生のクオリティーを向上させること」です。
すなわち「鉛の人生」から「金の人生」への変容です。
ホメオパシーにとって、
病は単なる病理学的な変化ではありません。
人間の本質的な成長に不可欠な「負荷」です。
我々の中に何か解決すべき課題がある、
不調和がある、
それを表現し、示してくれる唯一の表現が
症状であり、病です。
それに正しく対峙し、
本質的に解決することによってのみ、
私たちの人生のクオリティーが高まることができます。

それ以外に
私たちの人生のクオリティーが上がっていく道はありません。
人生のクオリティーの向上の中に、
病の治癒はあるのです。
そして「ホメオパシー錬金術」では、
「金の人」に変容するための実践
としてホメオパシーレメディーを使うのです。

「ホメオパシー錬金術」を学ぶことは、
ホメオパシーを必要としている世の中の多くの方々に、
本当に大きな力となり手助けになるでしょう。
それは私たち自身も例外ではありません。
「ホメオパシー練金術」を学ぶことは、
何よりも自分自身を「金の人」に変容させる、
大いなる力となって、
私たち自身の新たな人生の始まりとなります。

昔から
「人は自分が癒されている以上には人を癒すことができない」
と申します。

その通りです。
もし人が人を癒すことができるとするならば、
自分自身を高めていく過程の余波でしかないのです。
「人を癒してやる。救ってやる。」という
「大それた考え」からではありません。
自分自身が「金の人」に変容していく余波として、
周りの人が「金の人」に変容していくのです。
それ以外に「真の癒し」はないともいえるでしょう。


最後に、私の最高レベルの学校を作るという願いは、
着実にかなってきています。
13年前、日本ではほとんど影も形もなかったホメオパシー。
しかし今は多くの方々の助けをいただいて、
しっかり日本にも定着してきました。
しかしまだまだやるべきことは、たくさんあります。
願いのさらなる実現を信じ、
ぜひ私たちと一緒に「ホメオパシー錬金術」を学び、
新たな本当の人生にチャレンジしようではありませんか。

たくさんの感謝を皆様に。

2009年02月12日

新しい学校案内 (2)

ハーネマンアカデミーでは、
さまざまな面からホメオパシーを学びますが、
最初の四年間の中で最も大切にしているのは、
これからのホメオパシー人生の質を決定づける
「ホメオパシー基礎体力」をつけることです。

どのようなプロスポーツ選手も、
その競技の種類を問わず、
高度な基礎体力を必要とするのと同じです。

「ホメオパシー基礎体力」とは、
人間に興味を持ち、森羅万象に興味を持ち、
自分自身が成長し、
ホメオパシーを通じて自分自身を磨き続ける力です。
自らの偏見に気づき、自らを解放していく力です。
それがホメオパシーのスキルすべての基礎になるのです。
ホメオパシーのスキルは、
単なるホメオパシーの知識や「実践的知識」だけではありません。
それだけでは、根無し草のようなものです。

本物のホメオパスになっていく教育とは、
ちょうど家を建てるのとよく似ています。
家を建てるのに、基礎工事を行わずに、
いきなり上屋を建てられません。
しかし、家を建てることをよく知らない人は、
基礎工事を行わずに上屋だけの建物を建ててしまいます。
建った家だけ見ると、
基礎工事をした家もしていない家も
一見同じように見えます。
しかし、基礎工事をしていない家は、
ちょっとした地震や台風にすぐ吹き飛んでしまいます。
ホメオパシー基礎工事をせずに、
「プロフェッショナル・ホメオパシー上屋」を建ててはならないのです。

つづく

2009年02月11日

新しい学校案内 (1)

新しい学校案内が出来上がりました。

もうすぐWebにも反映されますが、
今度の日曜日のセミナーの時に、
デビューします。

その前に、案内の中から
少しだけメッセージのところを
皆さんに取り出してお伝えします。


学長メッセージPresident’s message


ホメオパシーの学校を日本で始めよう!
と思い立ったのが13年前、1996年の初夏でした。
大それたことに、世界にも類をみないような、
最高レベルの学校を創ろうと決意しました。
二十歳の頃からずっと試行錯誤しながら思い描いてきた、
科学と芸術とが理想的に融合した究極の姿、
それをホメオパシーの中に見出したという思いで、
大きな興奮の中にいたのです。


ホメオパシーとの出会いは、とても衝撃的でした。
ロンドンで偶然に出会ったのですが、
その出会いに、運命を感じました。

それまで私はさまざまなことに手を染めておりました。
元々大好きだった哲学、歴史、心理学、文学、
また大学時代に突然眼を開かれた数学、物理学、音楽、武道、スポーツ・・・
どれにも夢中になりました。
何をやっても究極的には同じところを目指しているのだ、
という快感のような感覚がありました。
ちょうど円の周囲にあらゆるものが取り巻いていて、
その全てが円の中心点に向かい、中心点で一つに溶け合う感じ。
しかしまた、何をやったとしても、
「これこそ自分の道だ!」という決定的なものには
一生巡り逢えないだろう、
という諦めに似た確信も深まるばかりでした。

しかし、ふと気がつくと、
ロンドンで偶然に出会ったホメオパシーが
その中心点にいつの間にか座っていたのです。
つまり、あらゆるものの究極の到達点に
ホメオパシーの存在を見たのです。
私にとってそれは人生を根底から揺るがす大事件でした。

私は歓喜しました。ついに道が見えた! 
ホメオパシーは、理論と実際が完全に一致し、
哲学と科学が芸術的に融合し、
あらゆるレベルのリアリティーがそこにある。
このホメオパシーに出会うために、
今までの人生があったのか、
という思いに圧倒されていました。

そのうちに、私の中で翻然と、
「どうしてもこれを伝えなければならない!」
という決意が生まれました。
「私の持てるあらゆるものを惜しみなく伝えたい!」
こうしてハーネマンアカデミーを始めたのでした。

つづく

2009年02月10日

巡業ツアー

今は、鹿児島です。

先週の週末から今週の週末まで、
9日間のうち、7日間は朝から晩まで授業です。
大阪で2日間、東京に1日、鹿児島に3日、大阪に3日、
という、少しめまぐるしいスケジュールです。

今日は鹿児島で、一日セミナーでした。
大勢の方がいらっしゃって、
思わず力も入りました。
また真剣なご質問をいろいろといただき、
有難うございました。


さて、ホテルに帰って、
ネットにつないでみますと、
生徒間のMLの中で、
ある「ふり返ると名も美しい」生徒さんから、
面白いメールが入っていました。

彼女は、私のブログの「ウォッチャー」をされていて、
私がブログを書いた後も、
何度か細かく書き直していることに気づいたらしい。 (ドキッ)
それ以来、私が何回くらいブログを書き直しているか、
観察するのが「趣味」と化しているとのこと。

前回のブログは、少なくとも4回は書き直している。 (当たり!・・・実は10回以上)
だから、何度も時間や日を変えて、読み直してみましょう、
きっと面白いよ!

という趣旨のメールでした。


うーん。 そんなに追跡されて読まれている・・・

恐るべし!

でも実は、とても嬉しいです。
本当は書き直しをする時、
一度読んだ人も、
何度か読み直して欲しいと願って書き直しをしています。
より主旨を明確にしたり、
舌足らずな表現を補ったり、
かなりのバージョンアップをしているからです。

私は、何度も書き直しが必要なほうです。
その点、パソコンは便利です。
どんどん変更ができます。
実は、このブログも、
既に5回書き直しています・・・
もしかすると、最初にアップした時の
完成度が低すぎるだけかも・・・


そういえば、作曲家の自筆の原稿は、
とても興味深いものです。

ベートーベンの楽譜は、
何度も何度も書き直しされています。
最初はスケッチだけ。
とてもシンプルな原型だけの楽譜です。
そして、次第に書き加えられていきます。
書いては激しく消し、激しく書いては消し、
そのうち真っ黒になって、
その楽譜での訂正が難しくなると、
新しく書き直しながら、また同じことが始まります。
そのようにして5回も6回も書き換えられ、
つぎはぎだらけの楽譜。
そうやって、出来上がった音楽は、
そんな格闘が嘘のような、
初めからそのように産み落とされたような、
そして素晴らしいドラマに満ちた、
本当に崇高な音楽になっています。

モーツァルトの楽譜は、全く違います。
彼は、全ての音楽が既に頭の中に出来ていました。
譜面に向かうときは、
既に頭の中にある音楽を、
譜面に書き写すだけでした。
訂正は何もありません。
正に写譜をしたような、
完璧に整った楽譜。

バッハの楽譜は、
見ているだけで、エクスタシーに襲われます。
特に無伴奏バイオリンソナタとパルティータの楽譜。
見ているだけで、気絶寸前です。
(かなり変態入っています)

2009年02月09日

学校 (11)

しばらくご無沙汰しました。


「毎日ブログを読んでいるけれど、
朝青龍は、もう、いい加減少し飽きました。
早く、次を書いてください!」
と、お叱り? もいただきました。


実は、新しい学校案内にかかりっきりでした。
もうすぐ Web にも反映されますので、
楽しみにして下さい。


最近びっくりしたことがあります。
ハーネマンアカデミーではオルガノンをやってくれない、
と思いこんでいる生徒や卒業生がいる、
という、「驚くべきこと」でした。

全ての授業でオルガノンをやっていると思っている私は、
本当にびっくりしたのですが、
考えてみればそう言われたのは、
初めてではありませんでした。
また、ある意味そんなにびっくりすることでもなかったのです。


何人かの卒業生に、こう言われたことがありました。


実は、ハーネマンアカデミーに在学していた時,
なぜオルガノンを余りやらないんだろう、 
と疑問に思っていました。

しかし、オルガノンをちゃんと読んでいくうちに、
「あれ・・・どこかでやった・・・
うーん。 あれ、これこの間やったことじゃない!
あれー これはそういえば1年生のシッダルダの授業でやった・・・」

実は授業の中でやったことばかりだった!
ということに気がついたんです。
いつオルガノンの授業があるんだろう?
と疑問に思っていたのは、
オルガノンを自分でちゃんと読んでいなかったから
気がつかなかったんです。
恥ずかしながら・・・

でも、私はオルガノンを本当に読んだから、
そこに気がついたけれども、
実際にオルガノンを読んでいない人は、
きっとそこに気がつかないと思います。
「今言ったことは、オルガノンの第何章に書いてあります」、
とか、
「はい! 今日はオルガノン第何章から何章までをやります!」
とか、一回一回言わないと、
オルガノンをやっていると理解できない人が多いと思います。


そう言われて、なるほど、確かにそれもそうだ、と思ったのです。


初めてオルガノンを読んだ時、
自分がずっと考えてきたことと
本当に一致していることに、
感激しました。
私は既に何十年もホメオパシーを違う名前でやっていた、
ということに気がついたのでした。

それ以降、オルガノンを何度読み返したか分かりません。
ただ、私はハーネマンがこう言っているからこれが正しいのだ、
というように考えたことは1度もありませんし、
これからもないと思います。

それは、ハーネマンが言っているということを、
尊重しない、ということとは全く違います。
もし、すぐに理解できないとしても、
ハーネマンほどの人が言っているということは、
きっと何かがあるに違いない、と当然思います。
理解できずに勝手に自分流に解釈して、
ここは違う!
と考えることは、まったく意味のないことです。
まずは、ハーネマンの意味するところを
精密に理解できるまで、
読み続ける必要があります。

しかし、それは、
鵜呑みにすることでは決してありません。

ハーネマンがそう言っているからそうなんだ、ということではなく、
徹底的に考えた末に、「ものの道理」と一致しているならば、
それは、普遍的な「ものの道理」として
消化、吸収、同化されなければなりません。


オルガノンはホメオパシーの原典です。
ホメオパシーを学ぶことは、オルガノンを学ぶことです。
自分とハーネマンの区別がつかなくなるくらい、
何度も何度も読まなければなりません。


Kim Elia 先生が、
以前の授業の中で、
意味深長な話をしてくれました。

ある時、ものすごい土砂降りの雨が続き、 大洪水になりました。 水位がどんどん上がってきます。 人々はどんどん避難していきました。

しかし、ある男は、断固として避難しようとしませんでした。
救命ボートが救助に来ても、
その男はこう言いました。
「神様がきっと助けて下さる。」

そのうちに、またどんどん水位が上がってきます。
その「神様を深く信じる男」は、2階に上がりました。
再び救助の船が来ました。
もう危険だからすぐに船に乗りなさい!
しかし、拒否します。
「神様が必ず助けてくださる」と。

いよいよ水位が上がり、ついに屋根に登りました。
また再び、3回目の救助の船が来ました。
「もうこれが最後です。もう限界ですよ!死んじゃいますよ!」
しかし、「神様を深く信じる男」は、こう言い放ちます。
「大丈夫。神様は必ず助けてくださる!」

しかし、水位はどんどん上がり、
ついに「神様を深く信じる男」は、おぼれ死んでしまいます。
死んだ後、「神様を深く信じる男」は、神様の前に立ちます。
「神よ、なぜ私を助けてくれなかったのですか?」

神は厳かに、こう言いました。
「私はお前を3回助けに行ったではないか」

神様が分かりやすく現れて、
「さあ、今から君を助けよう!」
・・・私たちは、残念ながら、そういう形でないと、
なかなか認識できません。

本当はあからさまに現れているのだけれど、
なかなかそういうようには読み取れない。
実は、これは症状も同じです。
症状の全体像は、余すところ無くありのまま、明白に現れている。
しかし、そのことには気がつかない。


ともあれ、新たなカリキュラム。
オルガノンを徹底的に読みこんでいただきます。
お覚悟あれ!

これからは、オルガノン全文を、
最初の2年でまず精読します。
そして次の2年で、もう一度精読します。
オルガノンは、毎年一回は通読すべきですが、
最初の4年間では、
全文が染みこむまで、
徹底的に読みこむことを、
繰り返し行います。
そして、その解説も、徹底的にやりましょう。

ハーネマンアカデミーの、
オルガノン解説の授業がどのようなものであるか、
過去の授業をHPに載せたいと思います。


オルガノンの翻訳出版も、急ピッチで進んでいますが、
詳しい解説も、付ける予定です。
オルガノンには、特別の思い入れがあります。
それは、もしハーネマンが日本語で書いたら、
こう書くに違いない!
・・・そういう本にしたいと思っています。
これまで10年間、ずっとそう思い続けておりました。

ハーネマンアカデミーは、
また新たな道を歩みます。
次回以降のブログでは、サプライズ!
の発表をします。

楽しみにしてください。

2009年01月29日

朝青龍 (2)

朝青龍は、場所前から追い込まれていました。
3場所連続の休場。

連日スポーツ紙やワイドショーが伝える、
「引退か?」の大合唱。
場所前の総見でも、白鵬には完敗でした。

多くの親方が、無理せずにもう1場所休場した方が良いのでは、
下手に出ると、引退に追い込まれるよ、
とコメントする中、
朝青龍は、出場を「強行」します・・・


・・・・・果たしてこれは、「強行」だったのでしょうか?


ある意味追い込まれていたことは、
おそらく事実だったでしょう。
しかし、朝青龍本人が、
状況をどのように把握していたのか、
認識していたのか、
それは別問題です。

朝青龍は、場所前の総見や稽古で、
これはいけそうだ! と思った、と言っています。
これは大方にとっては、大きな驚きだと思います。
傍目には、まったく逆でした。
白鵬にコロコロ負けて、まったく歯が立たない、
他の力士にも、ようやく勝ち越すのが精一杯。
場所に入ったら、連敗は必至。
大方はそう見ていました。

しかし、総見や稽古は、
本番ではありません。
あくまで稽古です。

稽古の目的は、
相手に勝つことではありません。
自分の中に、ある感覚を涵養することです。
自分の課題を試すことです。

今回、優勝決定戦の前、
朝青龍は、突き押しと、鉄砲という
相撲の基本稽古を繰り返しました。


以前に相撲記者を30年以上していた方から、
「朝青龍は、高校時代、そして大相撲の世界に入ってから、
基本動作を本当に執拗に反復していた。
それは凄かった。
日本人力士の10倍くらいやっていた。
その時の「貯金」は莫大だよ」

というお話を聞いたことがあります。

だから、今は余り稽古をしていないけれど、
昔取った杵柄というか、
その時の「貯金」はそう簡単には無くならない。
大好きな遊興、怪我や休場による稽古不足で、
その貯金は急速に無くなってきてはいるけれど、
もともとの「貯金の層」も半端じゃないのでしょう。

他の力士にとって、
かつては朝青龍は遙か仰ぎ見る存在だったのが、
近年はすぐ手が届きそうに見えているのだと思いますが、
富士山も近くに見えても実際には遠いように、
案外差はなかなか縮まらない。


朝青龍には、「朝青龍の相撲」という、
極めて強いイメージがあるのだと思います。
そして、イメージ通りに体を動かせる「貯金」がある。
鍵は、そのイメージ通りに体を動かせるかどうか。

イメージの「朝青龍の相撲」は、相手を圧倒する相撲なので、
その通りに動けば、
自動的に、朝青龍は相手を圧倒する。

決定戦前の基本動作の反復は、
そのイメージを強く喚起することだったのでしょう。
そして、イメージと自分の動きとを一致させる。

休場は、もちろん左肘や腰の故障によるものですが、
根本的には怪我や休場や遊興による稽古不足で、
「朝青龍の相撲」のイメージ通りに体が動かないことが
最大の原因だったと思います。


次回は、なぜ、白鵬の相撲を見ていなかったのか、について、
もう少し書きましょう。
そしてそのことと、イチローとを比較してみたいと思います。

イチローが昨年初めに言ったこと、
「今までは相手は自分だった。
今、ようやく他人を相手にできるところまで来た」

という言葉です。

つづく

2009年01月27日

学校 (10)

昨年の12月27日のブログの中に、
アダムの言葉を紹介しました。


「君も分かっていると思うが、
何とかものになるのは、せいぜい3分の1だよ。
その中でも、本当に良いホメオパスになるのは、
残念ながら全体の1割しかいない。」


その後、生徒や卒業生から
「自分はその3分の1とか、1割の中に入っているか「心配」です!」
という、「冗談めかした本音」も、聞こえてきました。


学校を始めて11年余りが経ちました。
その間にいろいろなことがありました。
ホメオパシーに関わる人の中には、
まったく根も葉もない噂を立てたり、
出版社に山のように悪口の投書をさせたり、
放送局に、脅迫状のような警告書を送ったり、
そんな人さえいました。

他人を不当に貶める人はどの世界にもいます。
ホメオパシーに関わる人も、
残念ながら例外ではありません。

この方法は、とても有効です。
「火のないところに煙は立たず」
人間、そう思いがちです。
流言飛語、根も葉もない噂に弱い人は、
世の中に多いものです。


最初は正直なところ、ずいぶん腹が立ったこともありました。
何と卑劣で卑怯な人なんだろう! と。
また同時に、何と可哀想な人だ!
とも思っていました。


しかし、そのうちにこう感じるようになりました。

世の中には、確かに根も葉もない噂を
頭から信じたり、言いふらす人もいます。
しかし、ホメオパシーで最も大切なのは、
「偏見から自由になること」。

作られた流言飛語や噂を信じる人とは、
「偏見から自由になること」から、
最も遠い人です。
そういう誤った流言飛語をすぐに信じる人、
つまり、ホメオパスには「遠い人」たちが
ハーネマン・アカデミーには入らないように、
ある種「濾過」してくれている。
もともとそんなことを望んだわけではないが、
ある意味「守り神」ともいえるのではないか!

そう思うと、むしろ「感謝」さえしても良いような気がし始めました。
そういう人の「努力のお陰」?もあって、
ハーネマン・アカデミーの生徒は、
ホメオパシーに向いている方の比率が非常に高い、
そう感じるのです。

また、学校案内にも、甘言を弄することは、
何も書いてありません。
「安易にお仕事探し」という人を
安易には惹きつけない内容にしてきました。
真のホメオパスは、「単なるお仕事探し」
だけで出来るものではないからです。

そう!
真摯に希求する志を持つ方にこそ
ぜひ来て欲しいのです。


ですから、ハーネマン・アカデミーの門をくぐられたということ、
生徒になられたということ。
それだけで、おそらく既に3分の1の中に入っている!
とも言えるのではないかと思います。
そして、授業を受けるうちに、
1割の中に入っている確率が、
どんどん高まってくる、
と言えるのではないかと思います。

昨年の9月15日の卒業式の後のブログで、

縁あってハーネマン・アカデミーにいらっしゃった方には、
「どうしても素晴らしいホメオパスになっていただきますぜ。
覚悟してね」
というちょっと「下品な」肉声が響いてきます。

こう書いたように、
ハーネマン・アカデミーの卒業生は、
きっと素晴らしいホメオパスになられると
確信しています。


将来のこと、仕事のことは、大切なことではありますが、
まずは純粋にホメオパシーに興味を持つ人であって欲しい!
と思います。

またその一方、
これからの人生をホメオパシーに賭ける、
ということなのですから、
仕事として、当然成立するものでなければなりません。
その環境整備も、とても大切なことです。
そして、今年はその環境整備の年です。

今まで、意図的に怠っていたことを、
大きく方向転換をして、そこに全力を傾注する。

それが今年です。

この数週間の中で、HPも続々と新しくなります。
楽しみにしてください。

請うご期待!

つづく

2009年01月26日

朝青龍 (1)

最近は、相撲には興味を失っていましたが、
今場所は、大いに興味を持って、見ていました。

そして、昨日の千秋楽決戦。
結果はご存じの通り、
本割りでは白鵬、
そして、決定戦では朝青龍でした。

今回、私がこんなに興味を持った理由の多くは、
大多数の方たちと、おそらく共通していただろうと思います。

そのことは、今日はちょっとおいておきましょう。


ここに、ニュース写真が二枚あります。
十日目、それまで絶好調だった白鵬が一敗した、
日馬富士との一戦です。


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この二枚は、どちらも勝負直後の映像です。
白鵬が負けて、場内は大騒ぎの状態です。

白鵬は、全勝同士で併走していた、現在のライバルです。

この日の朝青龍の取り組みは、白鵬-日馬富士の取り組みの後です。
白鵬が負ければ、単独首位になります。
目の前で行われている、この勝負を見ないということが、
普通あるでしょうか?


しかし! 朝青龍は、まったく勝負を見ていません。

これは、何を意味するのでしょう?


つづく

2009年01月22日

突然「天才」になった話、そして学校の話 (9)

「パパ、スキーを教えて」
という次女の声に、私は張り切りました。
「よし! いいよ。何を教えて欲しい?」
「どうやって曲がったらいいの?」
「うんそれはね。うーーんと、こうやってこうやると、曲がるんだよ」
「こうやって、というのはどうやるの?」
「うーーん、だから、こうやるんだよ」
と悪戦苦闘の私・・・
ただやってみせるしかできない!!!

まったく教えることができないのでした。
自分はできるのですが、
ぜんぜん教えられません。
愕然としました。

まず、自分がなぜできるのか、
まったく理解できていないことが分かりました。
ただ、イメージ通りに体を動かしているだけなので、
理屈としては、まったく理解していなかったのです。
だから、教えられない。
唯一できることは、
自分がやってみせることだけ。

・・・
なんだ! まるで「天才」みたいじゃない!
まるで長嶋茂雄みたい!
まるでハイフェッツみたい!

今まで聞いたことがある
さまざまな「伝説」が、
蘇ってきました。

20世紀最高のバイオリニストの一人、
ヤッシャ・ハイフェッツのレッスンも、
ほとんど自分がやってみせるだけだったり、
日本のある有名女流バイオリニスト、
T先生の弟子だった友人が、言っていました。
レッスンは、弟子が一回弾いた後、
T先生が、
「そうじゃないのよ、こう弾くのよ」
と言って、ただ弾いて見せるだけ、
だったそう。

そして、その先生がのたまったのは、
「あなたはレッスン料だけで
私の生演奏を何度も聴けて、
本当にお得よね。」
だったとか・・・


今まで天才だからそうなんだ、
と思っていたけれど、
実は天才だから、というよりも、
右脳的、映像的なイメージが支配していたからなんだ、
ということが分かってきました。


それにしても、興味深かったのは、
私という一人の人間において、
「こつこつ努力型」と「ひらめき天才型」
が同時に存在することができた、
ということでした。
そして、それはトレーニングの仕方によって決まる、
ということでした。

私は、あたかも人間のタイプによって分かれるのだ、
と思っていたのですが、
そうではなかった、ということに
大きな衝撃を受けたのでした。


これは、とても大きな経験でした。

つづく

2009年01月20日

突然「天才」になった話、そして学校の話 (8)

ずっと昔、今から20年近く前、
私は「接待」でゴルフを教えていたことがありました。

その中で、イメージトレーニングが
いかに大切なものであるのか、
という話をしていました。

上手い人は、上手いイメージを持っている。
下手な人は、下手なイメージを持っている。
ある意味、イメージが全て。
人は、自分のイメージ、
すなわち自分の世界、宇宙の中に生きていて、
それに沿って、さまざまなことをするだけである。

だから、イメージを鍛え、
上手いイメージと自己イメージが一つになること、
自分の中に深く刷り込むことが、
上達の最善の道である、という話をよくしていました。

それは、もちろん私自身の場合も同じなのですが、
私は、ゴルフはある程度できますから、
劇的な違いとしては、分かりにくい。

そこで、それまでやったことのない、
全く初めてのスポーツで試してみることにしました。

全くやったことがなく、
それなりに興味があるスポーツ。
私はスキーをやってみよう!
と思い立ちました。


そこで、早速スキーのレッスンビデオを買ってきて、
何度も見始めました。
何度も何度も何度も何度も・・・

見ていると、
雪は滑る、ということが、
イメージとして分かってきます。
滑るから、後に倒れてしまう。
だから、前傾が必要だ、
ということが次第にイメージとして
強く刷り込まれてきます。

そのうち、お手本に合わせて、
そのイメージを壊さない程度に
体を少しずつ動かし始めました。

止まる時、右に曲がる時、左に曲がるとき、
その時の膝の動き、体の向き、
全てがイメージとして、
セットとして刷り込まれてきます。

このイメージトレーニングをどれくらい繰り返したでしょうか。
30回くらい(トータル60時間)繰り返して、
生まれて初めてスキーに行きました。

すると、いきなり滑ることができたのです。
そして、数十分後には、
当時3歳だった次女をダッコして
滑っていました。

その日は一度も転びませんでした。
転ぶイメージがなかったからです。
ビデオでは、当然ながら
上手な人の映像しか出てきません。
上手なイメージしかありませんから、
「転ぶことはできない」のです。

(もちろんその後、転んだことは何度もあります。
必ずしもイメージが無くても、
転ぶことはできました。
・・・ふふふ
これについては、またどこかで書きます)


その後、とんとん拍子で上達し、
4回目にスキーに行った時に
スキーインストラクターのレッスンを受けたのですが、
かなり滑り込んでいますね。
何年くらい滑っていますか?
中級くらいですね、
と言われました。

まだ始めて今日が4回目だ、と言うと、
信じられない! という感じでした。
もうそれなりにパラレルで滑ることができましたし、
フォームにも癖が無く、とても上手だ、
素質がある、と言われました。

ゴルフでは、あれほど牛歩の歩みで、
あらゆる失敗を繰り返したのに、
スキーでは、まるで「天才」のように、
すいすい上達していったのです。

10回くらい通った時でした。
私が滑るのを見ていた次女から、
「パパ、スキーを教えて!」
と頼まれました。
その時、まったく思いもよらないことが起こったのです。

つづく。

プロフィール

1958年生まれ。山口県出身。ハーネマンアカデミー学長。慶應義塾大学工学部卒 業後、コロンビア大学、パリ大学で哲学、文学、物理学専攻。家業の鉄鋼業を経 営するうち、金属の変容・変態と人間の変容との類似に気づく。英国にわたり、 ホメオパシーと出会う。1997年、ハーネマンアカデミー設立。日本ホメオパシー 振興会主宰。

2009年06月

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